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”アップサイクル” Wonder Nature Lab

先日「前橋の絹文化xアップサイクルxアートによるSDGsへ新たなアプローチ」と題して行われた、前橋市内の小学生向けの非認知能力を育む自然探求プログラムに、前橋の絹文化(養蚕)の紹介者として参加してきました。

今回、この企画に参加してはじめて「アップサイクル」と言う言葉を知りました。
「アップサイクル」とは、本来は捨てられるはずのモノに新たな価値を与えて再生することで、「創造的再利用」とも呼ばれているそうです。今回のイベントではカラフルで養蚕する中で出てくる「毛羽」を壁材にアップサイクルし、壁画的なもの創ろうと言う企画でした。
歴史文化を学び、SDGsを実践し、楽しんでアートを体験できる教育的に素晴らしいプログラムでした。

 

 

 

Wonder Nature Lab ホームページ
パンフレットPDF

【主催】前橋ロータリークラブ・前橋ローターアクトクラブ
【後援】群馬県・前橋市・前橋市教育委員会

2024年10月09日

【農福連携】 今後の展望

養蚕以外の話です。

今年はお試しでお米、トマト、キュウリ、パプリカ等の栽培をしています。
加えて、昨年同様にサツマイモ、ジャガイモ、大根、にんにくも栽培します。

来年度以降、サツマイモ、大根、ジャガイモ、玉ねぎ、にんにく、トマトやキュウリなどを販売目的で栽培開始する予定です。

これも試行錯誤しながらになりますが、農業は工賃向上の近道であることは間違いなさそうです。中~長期的な目標としては、収穫した農作物を加工して販売したいと思っています。収益を上げるだけではなく、”作業も生み出す”と言うのも目的の一つです。

大山

2020年06月24日

【養蚕】 今後の展望

養蚕を続ける目的ですが、
 ①工賃向上
 ②伝統産業の継承
 ③誇れる作業をしているという満足感や自尊心の向上
が主となります。
現在、実際に養蚕に関わる利用者さんは8人くらいなので、今後もカラフルのメイン作業にはなり得ません。ぐんま養蚕学校の卒業生等と連携して、富士見町あたりで年間1~2tの繭を収穫できるくらいまで拡大したいと思っています。

①に関しては、今のところ内職の軽作業よりは良いかなぁと言う程度です。収益性のみを考えるなら間違いなく他の事業を選ぶと思います。蚕や繭の新たな需要や可能性もあるので、あまり期待はしていませんが収益UPを目指します。

②に関しては、群馬県の事業所ですし、この地域に関連する作業をしたいと思っています。2014年に富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産として登録されたことで注目を受けましたが、群馬県(日本)の養蚕が衰退して風前の灯であることはあまり知られていません。なんなら、まだ養蚕やっている人がいるのかと言ってくる人もいます。むしろ、そっちの方が多いかもしれません。就Bであるカラフルならば、農福連携と言う名の下に養蚕と言う伝統産業の担い手になれると思っています。

③就労支援を行う上で、利用者さん達の就労意欲を掻き立てるモノ、それは色々あると思います。一番分かりやすいのはお金(高工賃)かもしれません。しかし、それ以外にも”やりがい”を得ることはできます。養蚕は蚕(生き物)を育てる仕事です。日々成長し繭になる過程に関わることは、利用者さん達も成長させる可能性があります。また、地域の人から温かいお声をかけていただくことも多々あり、利用者さん達も誇らしい気持ちになれるのではと思います。

 

大山

2020年06月22日

【養蚕】 紡ぎ糸~機織り

繭を出荷して終えるのではなく、自分たちで収穫した繭や毛羽から糸を紡ぎ、染色し、それを使用して機織りをすることにチャレンジしています。

and / or 碓井製糸から糸を買い戻し、100%群馬県産の絹糸でストール等の製品を織って行く計画です。

大山

2020年06月19日

【養蚕】 実績

何度か上毛新聞でも取り上げていただいたりしましたが、養蚕に関して情報を全く発信して来なかったので、ここで一度まとめて情報発信させていただきます。

実績としては、2017年から毎年年2回(春蚕(5月中旬~6月上旬)と晩秋蚕(9月上旬~10月上旬))を行ってきました。量で言うと毎回10~20gを配蚕していただき、繭50~110kgくらいを出荷してきました。

今年からは飼育回数を年4回に増やす予定です。今年1回目の春蚕は15gを飼育し、75kgくらいの繭を出荷しました。次は夏蚕が7月1日に配蚕になります。そして晩秋蚕(9月上旬~)、晩々秋蚕(10月上旬~)と行う予定です。

大山

 

 

 

2020年06月15日

【農福連携】 野菜栽培

2019年度より、試験的にサツマイモ、大根、にんにくの栽培を始めました。

2021年度から収益につなげて行く予定です。

■サツマイモ
品種: 紅はるか、紅あずま、シルクスイート、鳴門金時
サツマイモは土があっていなかった様であまり良いモノは収穫できませんでしたが利用者さんのおやつくらいは収穫できました。

■大根
品種: 青首、聖護院等
大分収穫できました。

■にんにく
品種:福地ホワイト、中国産種(嘉定)
思ったよりも多く収穫できました。

 

 

2020年06月05日

【農福連携】 農福連携について

「農福連携」と言う言葉を耳にするようになって久しいですが、カラフルでも農福連携を行っています。

農福連携を上手く説明したものを下記に引用します。


「農福連携は、農業と福祉が連携し、障害者の農業分野での活躍を通じて、農業経営の発展とともに、障害者の⾃信や⽣きがいを創出し、社会参画を実現する取組」
(政府の農福連携等推進ビジョン

「農福連携とは、障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組です。
農福連携に取り組むことで、障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながる可能性もあります。」 (農林水産省HP「農福連携の推進」)

あらためてカラフルの農福連携ですが、養蚕を行うことがこれにあたります。
その他にもいろいろな農作物を作っていこうと思っています。
まぁ、農福連携をしていると言う感覚よりは、単に「養蚕をやっている」、「ニンニクを作っている」とか「サツマイモ掘りをした」とか言う素朴な感覚です。そしてそれをちょっと本気でやってみようと思います。

 

大山

2020年06月04日

【養蚕】 繭の出荷

繭は上蔟後8日目くらいに収繭、選繭し出荷します。

少し具体的に説明すると、先ず、”繭かき”と言う作業を行います。手順としては、先ず回転蔟からボール枠を外します。そして、外したボール枠を光にかざして選繭します。光に透かすと出荷できないような小さな繭、汚れた繭、薄繭や玉繭などが判別しやすくなります。次にボール枠をマユクリンと言うボール枠から繭を自動で取ってくれる機械に入れます。この時に毛羽もとれるので、マユクリンから出てくる繭はとても綺麗です。

マユクリンで収繭した繭を再び目で選繭して出荷できないような小さい繭、玉繭や汚れた繭をはじいてい行きます。

そして出荷する繭を袋に詰めて集荷場に持ち込みます。

大山

2020年06月01日

【養蚕】 桑園管理

桑の手入れはもちろんの事、雑草対策が大変です。
慣れの問題だと思いますが、未だに苦労しています。

1年目は悲惨でした。農業未経験の自分一人でやっていたので、どの除草剤をいつどのくらい撒けばよいかさえ分からずで、夏場ちょっとほったらかしたら中に入れないほど雑草が生い茂ると言う状態でした。

2年目からはしっかりと蚕糸技術センターや養蚕農家さんから指導を受けて行いましたが、除草剤の散布時期や量、撒き方などの微妙な加減でなかなか思うような効果は得られませんでした。

未だに上手くいっていませんが、使用する除草剤をいろいろ試したりしている最中なので、そんなに焦ってはいません。専任の職員やメンバーさん達が頑張っているので、年を重ねるごとに思い描くようにできるようになれば良いと思っています。あまり合理的でないと思う方もいると思いますが、こういう試行錯誤って面白いし、「やってみてダメだった」とか「試してみて上手くいった」とか、そう言う実体験が良い勉強(経験)になると思います。

結局は、答えを教えてもらっても、その答えの導き方を理解しないとあまり意味がないって場合もありますし。

大山

 

2020年06月01日

【養蚕】 ぐんま養蚕学校

群馬県が養蚕業の多様な担い手の育成・確保のため、平成28年度から参入希望者を対象に実施しているものです。

私はその養蚕学校の1期生です。職員の中に2期と3期生もいます。また、1~4期生の卒業生の方々と情報共有等の交流や共同飼育等の協力を行っています。

昨今、養蚕業そのものは生業としてなかなか成立させることが難しい産業です。
和装離れによる国内需要低下や海外からの格安シルクの流入等の影響で繭の価格は下がり、労力に見合う収入を得ることは難しく、後継者もいないと言うのが現実です。群馬県つまりは日本の養蚕は風前の灯火です。

受講生・卒業生の多くから、「養蚕」と言う文化を守りたいと言う気持ちが強く伝わってきます。自分もそうです。が、それなりの設備や労力を要する上に、それに見合う収益を得ることは難しく、その気持ちだけではじめること、まして継続して行くことは難しいでしょう。

カラフルは、当初より農福連携として養蚕と就労継続支援B型事業(障がい福祉サービス事業)と組み合わせて行い、その中で就労支援の一貫として養蚕を行っています。
言い換えれば、カラフルの生業は障がい福祉サービス事業なので、基本的な収入をそちらから得られます。養蚕から得られる収益は利用者の工賃に全て充てられます。また、就労意識(気持ち)の面でも養蚕と言う伝統を守る作業をしていることはプラスになると思います。

話はそれましたが、今後もこの「ぐんま養蚕学校」の継続を支持すると共に、色々なかたちで卒業生達と連携できれば思っています。

大山

2020年05月29日

【養蚕】 蛹油 (サナギアブラ)

最近、国産の蛹油は全くと言ってよいほど市場には出回っていないそうです。

そこで、とある化粧品メーカーと協力して蛹油搾ってみました。

メーカーさんが脂肪酸組成を分析したところ、αリノレン酸の保有値が高く素晴らしい品質とのお褒めを頂きました。

今後どのように進展して行くか分かりませんが、養蚕で繭の出荷に止めず、繭から先の仕事につながれば思っています。

大山

 

2020年05月29日

【養蚕】 薬害

平成29年度の晩秋蚕で薬害が出ました。

原因は、有機リン系の殺虫剤と言うことでしたが、どこからどのようにドリフトしてきたかは不明です。

同様に、私と同じ養蚕学校1期生のところでも薬害が出たとの事でした。
そちらは、ホルモン(ピリプロキシフェン系)の殺虫剤が原因とのことです。

新規で養蚕をはじめる場合、特に桑園を新植して行う場合は、その桑園の周りに注意が必要です。養蚕が盛んだった一昔前ならば、養蚕の時期に桑畑の近くで農薬を撒く人はいなかったようですが、養蚕自体を知らない世代の農家さんも増えた今では事情が違います。

近隣農家さんの協力や理解を得ることはとても重要ですが、今となっては後から桑園を作る側が慎重に場所を選定することが求められる時代です。

大山

2020年05月29日

養蚕について

事業所開所当初より計画していた養蚕ですが、28年度は「ぐんま養蚕学校」に参加し、先日修了証書をいただきました。
群馬県及びJAや関係者の方々の温かい支援のおかげでもあります。
また、蚕具を譲ってくださった方々にもこの場をお借りしてお礼申し上げます。

今年の春蚕は半箱(5g)、晩秋には1箱(10g)の養蚕を行う予定です。

2017年03月01日

ブログ始めます

不定期になると思いますが、ブログ始めてみようと思います。
期待せずによろしくお願いします。

2017年03月01日