【養蚕】 今後の展望

養蚕を続ける目的ですが、
 ①工賃向上
 ②伝統産業の継承
 ③誇れる作業をしているという満足感や自尊心の向上
が主となります。
現在、実際に養蚕に関わる利用者さんは8人くらいなので、今後もカラフルのメイン作業にはなり得ません。ぐんま養蚕学校の卒業生等と連携して、富士見町あたりで年間1~2tの繭を収穫できるくらいまで拡大したいと思っています。

①に関しては、今のところ内職の軽作業よりは良いかなぁと言う程度です。収益性のみを考えるなら間違いなく他の事業を選ぶと思います。蚕や繭の新たな需要や可能性もあるので、あまり期待はしていませんが収益UPを目指します。

②に関しては、群馬県の事業所ですし、この地域に関連する作業をしたいと思っています。2014年に富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産として登録されたことで注目を受けましたが、群馬県(日本)の養蚕が衰退して風前の灯であることはあまり知られていません。なんなら、まだ養蚕やっている人がいるのかと言ってくる人もいます。むしろ、そっちの方が多いかもしれません。就Bであるカラフルならば、農福連携と言う名の下に養蚕と言う伝統産業の担い手になれると思っています。

③就労支援を行う上で、利用者さん達の就労意欲を掻き立てるモノ、それは色々あると思います。一番分かりやすいのはお金(高工賃)かもしれません。しかし、それ以外にも”やりがい”を得ることはできます。養蚕は蚕(生き物)を育てる仕事です。日々成長し繭になる過程に関わることは、利用者さん達も成長させる可能性があります。また、地域の人から温かいお声をかけていただくことも多々あり、利用者さん達も誇らしい気持ちになれるのではと思います。

 

大山

2020年06月22日