【養蚕】 ぐんま養蚕学校

群馬県が養蚕業の多様な担い手の育成・確保のため、平成28年度から参入希望者を対象に実施しているものです。

私はその養蚕学校の1期生です。職員の中に2期と3期生もいます。また、1~4期生の卒業生の方々と情報共有等の交流や共同飼育等の協力を行っています。

昨今、養蚕業そのものは生業としてなかなか成立させることが難しい産業です。
和装離れによる国内需要低下や海外からの格安シルクの流入等の影響で繭の価格は下がり、労力に見合う収入を得ることは難しく、後継者もいないと言うのが現実です。群馬県つまりは日本の養蚕は風前の灯火です。

受講生・卒業生の多くから、「養蚕」と言う文化を守りたいと言う気持ちが強く伝わってきます。自分もそうです。が、それなりの設備や労力を要する上に、それに見合う収益を得ることは難しく、その気持ちだけではじめること、まして継続して行くことは難しいでしょう。

カラフルは、当初より農福連携として養蚕と就労継続支援B型事業(障がい福祉サービス事業)と組み合わせて行い、その中で就労支援の一貫として養蚕を行っています。
言い換えれば、カラフルの生業は障がい福祉サービス事業なので、基本的な収入をそちらから得られます。養蚕から得られる収益は利用者の工賃に全て充てられます。また、就労意識(気持ち)の面でも養蚕と言う伝統を守る作業をしていることはプラスになると思います。

話はそれましたが、今後もこの「ぐんま養蚕学校」の継続を支持すると共に、色々なかたちで卒業生達と連携できれば思っています。

大山

2020年05月29日